モバイルSEO*はモバイルSEO対策について研究・情報公開を目的としたBLOGです。

2008年8月29日金曜日

モバイルSEOにおけるクローラー対策

HTTPリダイレクトの設定を行う場合は、302リダイレクトを使用していない。
通常リダイレクトを設定するとデフォルトで302リダイレクトとなってしまう。
本来302とは「一時的な移動」という意味があるので、クローラーはリダイレクト元の
ページを読み込んでしまうことが多い。


GoogleクローラーのIPやUAに対してUA制限及びIP制限をしていない。
PCのIPを拒否しているモバイルサイトが多いと思うが、それではGoogleのクローラーをも弾いてしまう。
GoogleのIPは開放しよう。


Yahoo!クローラーのIPやUAに対してUA制限及びIP制限をしていない。
同上である。


クロールさせたいページに対して認証制限(パスワード設定等)をしていない。
これも当然のことである。
クローラーのIPからアクセスがあった場合のみ認証制限の無いページへ飛ばすようにすれば
無理なことではないが・・・。


セッションIDを吐き出す場合、クローラーにセッションIDを返さない設定にしている。
アクセス毎にURLが変わってしまうセッションIDはクローラーにとっては優しくない。
クローラーのアクセスがあった場合はセッションIDを返さない設定にしよう。
if (!eregi ("クローラ名", $HTTP_USER_AGENT))
  session_start ();
このソースを加えるだけである。(PHP)

Googleのウェブマスターツールに適切な形で登録されている。
ウェブマスターツールを利用するとインデックスされやすくなる印象がある。
また、クローラーの更新頻度や検索クエリ情報なども知ることができる。
是非登録することをオススメする。

2008年8月27日水曜日

GoogleモバイルとYahoo!モバイル

2007年10月。
GoogleモバイルとYahoo!ケータイが相次いで検索機能の大幅な改変を行った。
それはどのような改変かというと、「キーワードによって検索表示が変化する」というものだ。
例えば「猫」と検索すると、猫の写真が表示され、続いて検索結果が表示されるというものである。
「アルバイト 日払い」と入力すると日払いの求人情報のに続いて検索結果が表示される。

Google、Yahooが変更したサービスの共通点は
1.複数の検索対象を表示する
2.キーワードによって結果表示を変化させる
といった2点である。

さて、こういった改変により、ますます使いやすくなってきた2大検索エンジンだが、
検索結果に引っかからないサイトも多く存在する。

あなたはクローラをご存知だろうか?

ウェブ上の文書や画像などを周期的に取得し、自動的にデータベース化するプログラム。WUAの一種。「スパイダー」や「ロボット」などとも呼ばれるものだ。
つまりこのクローラに取得されないモバイルサイトが検索結果に載ることはない。
では何故クローラに取得されないサイトが存在するのだろうか?
それはクローラのアクセスを弾いてしまっているからである。
具体的に言うとクローラのIPアドレスを弾いてしまっているのである。
企業の運営するモバイルサイトの殆どはセキュリティ上、PCからのアクセスを制限していることが多い。
ここに大きな落とし穴があったのだ。
実はモバイル検索エンジンのクローラというのはPCのIPアドレスを持っている。(ちなみにユーザエージェントは携帯のもの)
まさかクローラのIPアドレスを弾いていると気がついてる担当者は少ない。
これがPCのSEO対策と大きく違う点である。

2008年8月25日月曜日

モバイルSEOにおけるキーワード対策

SEOにおいて最も重要なことはキーワード選定である。
SEO、リスティング広告においてキーワード選定とは骨格となる部分である。
その為には、モバイルユーザの年齢層・趣味・リテラシーなどを理解しなければならない。
その際重要になるのはモバイルユーザのリテラシーを配慮したキーワード選定だ。
モバイル検索ではワンワード検索が主流になっていることはご存知だろうか?
モバイルユーザは若年層が多いのが原因で情報よりも娯楽を求める傾向にある。
また、情報を絞り込むという行為に慣れていない。
下記のfroute社の2007年検索ワードランキングを見ていただくと分かると思うが、
一般のモバイルユーザは情報よりも娯楽性を求めていることがお分かり頂けると思う。

1位 脳内メーカー
2位 顔ちぇき
3位 花より男子
4位 体内メーカー
5位 恋空
6位 2ちゃんねる
7位 都市伝説
8位 モテちゃった占い
9位 あいのり
10位 花ざかりの君たちへ
11位 着うた
12位 オカザイル
13位 アクエリオン
14位 小説
15位 受け攻め度チェック
16位 905i
17位 顔モード
18位 有閑倶楽部
19位 モテミング
20位 声ちぇき

しかしながら、検索エンジンの精度の向上や、各企業のモバイルサイトの見直し、更にモバイルユーザのスキル向上によりモバイル検索が常識になってくれば、ワンワードだけでなく、2ワード以上の対策をすることは必須だろう。

ビックキーワード・スモールキーワードという言葉を聞いたことあるだろうか?
「ビックキーワード」とは、多くの利用者が検索する検索語(キーワード)のことである。
ビッグワードで検索結果の上位に表示されることによって、多大なアクセス数の向上が望まれるが、ビッグワードは一般的な単語であることが多いため、利用者のニーズが絞り込まれていないことも多く、売上等に直接結びつかないことも多い。

「スモールキーワード」とは、ビッグワードの逆で「あまり検索されないキーワード」である。
例えば「着メロ」がビックワードならば、アーティスト名や曲名などがスモールキーワードと言える。
その為、多くのアクセス数を集めることには向いていませんが、特定の層の利用者が入力する具体的なキーワードが高いため、ビッグワードで検索してアクセスするユーザよりもコンバージョン率は高いといえる。
また、検索数も少ないので競合も少ない。

前項でも書いたとおり、モバイルユーザはワンワード検索が圧倒的に多い。
キーワードが限られてくるので自ずとビックワードの重要性が高くなってしまう。
かといってコンバージョン率の高いスモールワードを切り離してしまうわけにはいきません。
そこで弊社が提案するのは、TOPページをビックワードで対策し、他のページをスモールワードで対策していく手法である。
かつ、全てのページがサイトの入り口(TOPページ)となるようなサイトが望まれる。

分かりやすい例で言うとamazonがその代表格である。
ユーザーの動向を研究し、いかに効果的なスモールワードを見つけられるかが最も重要なキーワード対策の根幹なのである。

2008年8月18日月曜日

ディレクトリ型検索エンジン対策

モバイルSEO対策に最も無難な方法、
それは有料ディレクトリ検索エンジンへの登録だと言われている。

現在、主な有料ディレクトリサービスは4つ存在する。
  • Yahoo!モバイル ビジネスエクスプレス
  • エフルート ビジネスプレミアム
  • ジェイリスティング Jエントリーモバイル
  • クロスリスティング クロスレコメンドモバイル


サービス名 審査 料金 対象検索エンジン
Yahoo!ビジネスエクスプレスモバイル PC版と同様に厳しい審査が行われる。 通常サイト:52,500円
特定サイト:157,500円
Yahoo!ビジネスエクスプレス
エフルートビジネスプレミアム Yahoo!ビジネスエクスプレスに比べると、審査は通過しやすい。 通常サイト:31,500円
特定サイト:105,000円
エフルートビジネスプレミアム
Jエントリーモバイル Yahoo!ビジネスエクスプレスに比べると、審査は通過しやすい。 通常サイト:42,000円特定サイト:63,000円
136,500円
Jエントリーモバイル
クロスレコメンドモバイル Yahoo!ビジネスエクスプレスに比べると、審査は通過しやすい。 通常サイト:31,500円
特定サイト:63,000円
105,000円
クロスレコメンドモバイル



では何故これほどまでにディレクトリ検索エンジンの影響が強いのであろうか?

それはトラストランク【Trust Rank】の概念がクローラーに組み込まれているからと言われる。
トラストランクとは、信頼性という観点から Webページを評価するアルゴリズム。

信頼性のおけるモバイルサイトが数少ない現状では、
必然的にディレクトリ検索エンジンからリンクの効果が大きくなることは言うまでも無い。

また、自動生成されたような(巷ではサテライトサイトと言われる)Webサイトのリンク100個よりも、一つの事柄を詳しく説明しているWebサイトのリンク1つの方がリンクパワーは強いと言われている。
これまでの被リンクの数重視はスパムサイト扱いされるのがオチである。

ちなみにモバイル検索エンジンのクローラーがどの程度のアルゴリズムを持っているかは
検証中であるが、Googleモバイルの挙動を見る限りトラストランクの概念は存在すると思っていいだろう。
Yahooは被リンクの影響自体がまだ弱いと見られる。

今後の研究でより詳しくクローラーのアルゴリズムについて発表できればと思っている。